月別アーカイブ: 2017年11月

[短歌]雨がよく降ったのでしょう君のゆく道が光で反射している

たくさん苦しませて、泣かせましたね。涙で濡れた道から新しい場所へ。もうそこには、たくさんの光が射していて、君のこれからを占うように満ちているのです。

雨がよく降ったのでしょう君のゆく道が光で反射している


[短歌]見上げればひとつの屋根があるというたとえばそんな夢を見ていた

雨ばかりでため息ばかり、そうしてひとつの屋根の下。ぽこぽこと珈琲、しゃららんと音楽。好きな本のページを繰りながら午後を過ぎていく。きっとそういうことを幸せと呼ぶのだと思っていました。夢はもう遠くの雨の下で。

見上げればひとつの屋根があるというたとえばそんな夢を見ていた


[短歌]ねぇ何を見てるの?何を食べてるの?きみの世界にぼくはいますか?

さて、いまは、どこで、だれと、なにを、どんなふうに、ぼくは、どこに、と、お出かけ日和の太陽を恨めしく思ってしまうことがあります。だからでしょうか、視界を曇らせる雨の日に飲む珈琲に、僕はひとときの安堵をするのです。

ねぇ何を見てるの?何を食べてるの?きみの世界にぼくはいますか?


[短歌]声援の染み込んでいる芝生にも静かに祈る人がいました

ここに立つすべての人が主役になれますように、と、光のあたらない場所で、静かに丁寧に祈る人たちがいます。僕たちの歴史と、僕たちの立つ場所は、誰かによって支えられてきたものだという、この、確かな礎に、忘れてはいけないことがありますね。

声援の染み込んでいる芝生にも静かに祈る人がいました