月別アーカイブ: 2017年7月

[短歌]原色があるから今の僕があり傷も涙も僕の一部だ

原色があるから今の僕があり傷も涙も僕の一部だ #短歌 #短歌フォト #フォト短歌 #言葉 #詩 #鉄塔 #電線 #今も伝染

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「女らしい」という言葉と同じくらいに「男らしい」という言葉の使い方にも注意をしてほしいと思う。たくさん泣いたこと、たくさん傷付いたこと。そんな昔々があって、いまの僕がある。男らしくない、と思ったのだとしても、どうかそっとしておいてほしい。

原色があるから今の僕があり傷も涙も僕の一部だ


[短歌]頂上に来れば平らな道だけが続くはずだと考えていた

頂上に来れば平らな道だけが続くはずだと考えていた #短歌 #短歌フォト #フォト短歌 #言葉 #詩 #表彰 #てっぺん

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施錠された扉を乗り越えた先にあった階段。太陽には得意な顔をして、下界の豆粒たちにはゲームをするときの眼差しで笑うつもりだった。屋上、てっぺん。だけど横にはもっと大きなビルが伸びていて、出合うはずの太陽は、影によってのみ存在を感じることができたのだった。

頂上に来れば平らな道だけが続くはずだと考えていた


[短歌]終演の海で破いた台本を照らす誰かは新しい人

終演の海で破いた台本を照らす誰かは新しい人 #短歌 #短歌フォト #フォト短歌 #言葉 #詩

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台本の続編。悲しみの続きは、きっと喜びで始まったのだろう。どんな台詞? どんな状況? その眩しさを想像することが苦しくて、詩人になって現実から逃避する。眩しさの陰に、いくつかの歌は生まれたのです。

終演の海で破いた台本を照らす誰かは新しい人


[短歌]雨の降る最後と知っていて辿る背伸びばかりの夏の制服

雨の降る最後と知っていて辿る背伸びばかりの夏の制服 #短歌 #短歌フォト #フォト短歌 #言葉 #詩 #向日葵 #夏

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地面が熱せられると、やがて上昇したそれは雨となって落ちてくる。夕立ならば、ひととき。でも、僕らの背伸びの結果に降った雨は、その距離を永遠のものにした。ときめいて始まった夏の制服が、最後には傷つけあうことをいつから予感しあっていたのだろう。

雨の降る最後と知っていて辿る背伸びばかりの夏の制服


[短歌]見えていたのはずっと先だけでしたたった一歩もあゆみ出せずに

見えていたのはずっと先だけでしたたった一歩もあゆみ出せずに #短歌 #短歌フォト #フォト短歌 #言葉 #詩

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どれだけ態度で示しましたか、どれだけ行動で伝えましたか、どれだけ覚悟を表しましたか。あの頃の自分にそんな風に言ってやりたくなる。原因は自分にあった。描くだけで未来に辿り着くのだと、ずっと勘違いをしていたんだ。

見えていたのはずっと先だけでしたたった一歩もあゆみ出せずに


[短歌]自転車で行ける範囲が世界なら僕らはずっと僕らだったね

世界が広がって知り過ぎてしまうから、小さな自分がみじめになるような感覚があった。放課後、自転車の距離。その範囲にいられたなら、僕たちはもっと、僕たちでいられたのかもしれない。

自転車で行ける範囲が世界なら僕らはずっと僕らだったね


[短歌]お互いの無力と言ってくれたこと僕が足りないせいだったのに

足りないことが原因であるのは、自分が一番承知している。なのに、お互いのせいだと負担を減らそうとしてくれたこと。最初から最後まで、僕はずっと、埋めようとしてくれる心に甘えてばかりいた。

お互いの無力と言ってくれたこと僕が足りないせいだったのに


[短歌]同じ日に「終わったよ」って電話して笑ったのかな笑っちゃうよね

終わりは始まりで、「友だちでいよう」という言葉の夜には、新しい誰かに笑って電話をして、次が始まってしまうんじゃないかという想像をした。砂でつくった城が波に侵食されていくような苦しみと寂しさは、夜を何処までも長くした。

同じ日に「終わったよ」って電話して笑ったのかな笑っちゃうよね


[短歌]方舟に憧れていた泥舟を「すごい」だなんて君が言うなよ

方舟に憧れていた泥舟を「すごい」だなんて君が言うなよ #短歌 #短歌フォト #フォト短歌 #言葉 #詩 #出航 #departure

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方舟になって一助になりたかった僕は、ただ理想の航路を描くだけで、いつまでも海原へ漕ぎ出だせないただの泥舟だった。「すごいね」「さすがだね」なんて言葉は僕にはふさわしくない。詰られていじられているくらいの方が楽だな、なんて思ってしまう。

方舟に憧れていた泥舟を「すごい」だなんて君が言うなよ


[短歌]つながったのは一瞬のことでしたもう永遠になったサヨナラ

宇宙の歴史からすれば、僕たちひとりひとりの歴史はほんの点であり、その繋がりあった時間はもっと微塵なんだろう。なのにこれだけ色濃く、千切れるようにして残り続ける。サヨナラはどんな風にも動じないでずっと。

つながったのは一瞬のことでしたもう永遠になったサヨナラ


[短歌]ため息は風に託して今夜だけきっと宇宙に響けうたびと

宇宙に近い場所でいただくビールは、ため息を薄くしてくれる。天下人や富裕層たちが高いところに住みたがる理由が分かるような気もした。心の風を入れ替えて、音符のままに詩をうたう時間は至福である。

ため息は風に託して今夜だけきっと宇宙に響けうたびと