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川柳 20130602

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もう誰も怒ってくれぬ夕茜

お叱りをいただける距離に飛び込まないといけないな、と思う。怒られたくないな、とも思う。もしかしたら菓子折りは失礼なんじゃないだろうかと、買ったそれを営業車に置いたまま出向いたこともある。本音と本音、声は震えて、ときには泣いて。そして僕は、自分で買ったそのお菓子の甘さを、これからもずっと忘れないでいようと思った。いつかの夕暮れ、帰り道。

ふあうすと2008年2月号掲載