[短歌]夕暮れの雲が邪魔することもある雨じゃないだけ良しとするけど

朱の絵の具を落としたように広がる稜線の夕暮れが大好きで、移動の合間にカメラを構えることがある。ところが生憎、僕の意図した光景は雲に邪魔をされてしまった。願う通りにすべてのことが叶うとは限らない。それでも、雨でなかっただけ良しと思えたら、今日のこの景色と歌に意味を与えることができる。起きることには意味がある。僕たちはそれを拾い集めて、破片になった曇りガラスに未来を透かしてみるだけだ。生きていること。生きていられること。価値とはつまり。

夕暮れの雲が邪魔することもある雨じゃないだけ良しとするけど