[川柳]遅刻してきたひとがまず愚痴を言う

「遅れちゃってごめんねー。違うのよ、途中で忘れ物に気付いちゃって。それで慌てて戻って。走ったんだけどね、電車が待っててくれなくて。わたしのこと見えてるんだから、待っててくれたらいいと思わない?ひどいわよねー」という愚痴を、待っていた方が笑いながら聞いている。いい人なんだろうなぁと、僕はそれを見ている。

遅刻してきたひとがまず愚痴を言う
ふあうすと2016年4月号「明鏡府」掲載