[短歌]炊きたてのご飯があれば生きられる涙の果てだ笑えウタビト

谷川俊太郎さんの書いた詩と死をむすぶもの 詩人と医師の往復書簡 (朝日新書)という本がある。ホスピス医療に携わる医師が臨床エピソードを手紙に託し、老境の詩人が詩と散文で応える。医師と詩人の往復書簡。

言葉の世界に生きる僕は、死を詩に昇華させなければならない。言葉のスイッチをいれようとするたび鰹さんのことを思い出して涙をこぼしていては、きっと誰も喜ばない。僕の一部にするような気概を持って、いつかあっちで笑いながら句会をする。僕にはまだまだ磨くべき石がたくさんある。出逢ってしまったからこその悲しみであっても、この悲しみがあるからこそ、僕は僕を過ぎていった人たちを心に据えることができる。きっとそう、誰も、僕の一部。

炊きたてのご飯があれば生きられる涙の果てだ笑えウタビト