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[短歌]停止線なんてないのにみぎひだりばかり見ている遠い惑星

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漠然と、そんな風になりたいと思い描いているような未来があって、でもそれは、夜景を眺めることのできる高層マンションの最上階に住むというような「それ」という明確な点ではなく、やっぱり「そんな風」だから、言葉にはしづらい。溶けだした絵の具の色は不確かなのに、そんな風な色を再現している人に触れると電気が走る。羨んで眺める僕は、遠いところにいるのではなく、足踏みを繰り返しているのだということを知っている。

停止線なんてないのにみぎひだりばかり見ている遠い惑星