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[短歌]風穴の向こうの虹が見たかったもう灰色の白いクレヨン

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旧態依然が好きではなくて僕はトンカチを携えて虹を見たいと願った。小さな穴の向こうに微かに希望たち、あっちの世界の手招きはとても魅力的に思われた。ところが、こっちの世界の風はまだまだ冷たく、僕はどうやら工事の中断を余儀なくされてしまうらしい。疲れたなぁと声に出した腕の下には、彩りの途中のノートが放置されている。僕はただ唇を噛みながら自分の心を守ることに決めた。

風穴の向こうの虹が見たかったもう灰色の白いクレヨン