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[川柳]泣いた分だけ強くなるはずでした

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泣いて強くなるっていうのは、もしかすると無関心になっていくということなのかもしれない。次には泣かない強さが生きる場面もあるだろうけれど、同じことが起きてやっぱり泣いてしまう感受性に惹かれる人だっている。何が正しいとか、どうするべきであるとか、そんな教科書で君も僕も変わっていく未来は、無機質な色をしたロボットばかりが街を支配してしまうのかもね。涙で錆びてしまうロボット同士は、どんな毎日を語り合うのだろう。

泣いた分だけ強くなるはずでした
ふあうすと2014年3月号「明鏡府」掲載