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[川柳]ペンと空 詩人は鳥になりたがる

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ペンと空 詩人は鳥になりたがる

奏でたピアノが誰かの心を打つように、大記録を打ち立てたスポーツ選手の汗が誰かの心を震わせるように、言葉だって誰かの心の癒しになりたがる。そんな詩人たちの思惑を繋ぐ役割を果たしたいと思うけれど、「ポエム」という言葉で揶揄する層に寂しさを禁じ得ない。誰かは誰かの力になれる。言葉を殺せば人が死ぬということ、言葉に委ねれば人の心は満ちるということ。空を見上げては息を吸うこと、息を吐くこと、それは僕にだって君にだって。

ふあうすと2013年12月号「明鏡府」掲載