[短歌]太陽よゆっくり沈め西を向くひとに優しいときを与えて

父や愛犬を失ったときの感覚を、僕は何度も皮膚を剥かれるような痛みだと表現をしてきました。極楽の居場所が西方に在るのだと知り、以来、この痛みは夕焼けに抱いてもらうことにしています。海で、ときどき、同じようにして西の遠くを眺めている人たちを見かけると、その語らいを誰にも邪魔されることのないよう、急がない太陽を願ってしまう理由です。

太陽よゆっくり沈め西を向くひとに優しいときを与えて