カテゴリー別アーカイブ: 俳句

[俳句]それぞれの一コマがあり五月空

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風の近くなる五月は、どの場所を千切ってもエネルギーに満ちていて、それぞれが景色になる。背中たちを借りた写真にはいろいろな思惑と会話がありそうで楽しい。

それぞれの一コマがあり五月空


[俳句]泣き虫の泣き止むように鯉のぼり

泣き虫の泣き止むように鯉のぼり #俳句 #写真俳句 #フォト俳句 #言葉 #詩 #こいのぼり #こどもの日 #神戸市兵庫区

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お客さんのお子さんに数か月数年ぶりに会うと、その成長に驚かされる。5月の風は鯉のぼりのためにあって、健やかに育ってほしいという想いたちが空を泳ぐ。川を渡るほどの大きな鯉には、親だけでなく、地域の人たちの願いも込めらていよう。優しい景色だ。

泣き虫の泣き止むように鯉のぼり


[俳句]夏立つや風を纏ひて文庫本

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季節を連れてくる風に抱かれて喧騒のなかでする読書は、自分の世界を色濃くしてくれる。ケータイを見ないと決めてしばらく、活字だけを追いかける。気が付けば時間だけの過ぎている感覚は究極の贅沢だ。

夏立つや風を纏ひて文庫本


[俳句]留守番の聞きたる声や夏近し

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飼い主たちの行方や帰りを気にしている犬たちの表情がたまらなく好き。僕は5匹の家族たちと人生を共に歩んできたけれど、彼らはこんな風にして僕を待っていてくれただろうかと考えてしまう。街で見かける優しい表情たちに、もう天国へ行ってしまった家族たちのことを考え、そして、何度生まれ変わってもまた、出逢いたい、と、心から思う。

留守番の聞きたる声や夏近し


[俳句]冴え返る風を数ふる待ちぼうけ

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「冴え返る」とは、春になっていったん緩んだ寒さがまたぶり返すという意味があるのだそうだ。つまり春の季語。美しい表現で、いつか使ってみたいと考えていたところに、それっぽい冷たい風が吹いて夕暮れの空気が澄んだ。カメラを構えて、言葉を添える。写真も季語も、いつでも使えるように準備しておくことが大切なのだ。

冴え返る風を数ふる待ちぼうけ


[俳句]花散るや画布は小さな風をして

花散るや画布は小さな風をして #俳句 #フォト俳句 #写真俳句 #言葉 #詩 #さくら #散る桜残る桜も散る桜

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この星の歴史を構成するひとひらになりたいと思っていた少年の大志は、時を重ねて、いつか咲くことよりも、いつかの散り方について考えるようになってしまった。薄紅の絨毯さえも美しい、僕はそんな、のちの影響になることができるだろうか。

花散るや画布は小さな風をして


[俳句]ミサイルの海に夕日の沈みけり

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威嚇や駆け引きの舞台、海はどんな気持ちでミサイルを飲み込んでいるのだろうと考えることがある。それぞれの正義がぶつかり合って生まれる憎しみが悲しい。

ミサイルの海に夕日の沈みけり


[俳句]工場の機密を覗く春の月

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月に意思があるとすれば、春を騒がしくする人たちを眺めてどんなことを考えるのだろう、とか、夜の工場の機密を覗いてどんな未来を想像するのだろう、とか、そんなことを空想して過ごすのが好きだ。昔の人も見上げた月を、同じように見ている。この永遠に変わらない星との距離に、どれだけの想像が生まれてきたことか。

工場の機密を覗く春の月


[俳句]命日の風に抱かれし草若葉

三十歳の頃と比べれば、四十歳の自分もすこしは成長したのかもしれない。分からないくらいの、ほんの成長なのかもしれないけれど。誰に認められるよりも、いちばんに認めてほしい人がいる。いちばんに認めてほしい人は、もう、遠くへと行ってしまった。あれからの静寂。会いたいし、褒めてほしいし、頑張っているな、と言ってほしい。これからもずっと、遠いまんまなんだな。

命日の風に抱かれし草若葉


[俳句]踏み跡をたどりはしない雪の果て

「雪の果」という季語には別に「名残の雪、別れ雪、忘れ雪」などの呼び方もあるらしい。雪の終わりは春に繋がれていく。春に終わった色々を思い出さないことはないけれど、もう、辿ってはいけないのだと思う、その踏み跡と文の後。

踏み跡をたどりはしない雪の果て


[俳句]優劣は知らず月夜の梅の花

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争いを忘れた花の優雅に、僕たちはしばらくを見惚れる。競うという言葉の意味も知らず梅は月を見上げて。美しさのそばで、僕たちはどうして優劣を決めたがるのかを考える。

優劣は知らず月夜の梅の花


[俳句]夕暮れて鴉のための色となる

初冬の夕暮れは人や街を真っ赤に燃やす。冷たい風とのコントラストの上を、鴉たちが鳴きながら帰っていった▼12月31日の寒さと1月1日の寒さは、1日しか違わないのに感じ方が異なる。季節や時季の持つ色の不思議を思う。

夕暮れて鴉のための色となる


[俳句]虫を聴く夜やメールのこころなし

秋の長い夜は宇宙で、五感に触れた全ての何かを詩に表現してみたくなる。求めては鳴く虫の声に耳を傾けていた夜と朝の境目のあたり、仕事に関する生々しい数字のメールが来て液晶が光った。現代は便利になりすぎて、宙と地上にすっかり距離がなくなってしまった。

虫を聴く夜やメールのこころなし