カテゴリー別アーカイブ: 俳句

[俳句]夕暮れて鴉のための色となる

初冬の夕暮れは人や街を真っ赤に燃やす。冷たい風とのコントラストの上を、鴉たちが鳴きながら帰っていった▼12月31日の寒さと1月1日の寒さは、1日しか違わないのに感じ方が異なる。季節や時季の持つ色の不思議を思う。

夕暮れて鴉のための色となる


[俳句]虫を聴く夜やメールのこころなし

秋の長い夜は宇宙で、五感に触れた全ての何かを詩に表現してみたくなる。求めては鳴く虫の声に耳を傾けていた夜と朝の境目のあたり、仕事に関する生々しい数字のメールが来て液晶が光った。現代は便利になりすぎて、宙と地上にすっかり距離がなくなってしまった。

虫を聴く夜やメールのこころなし