[短歌]なに一つ欠けることなく過ぎていく台風であれ夜の耳たぶ

なに一つ欠けることなく過ぎていく台風であれ夜の耳たぶ

闇の向こうから近づいてくる非日常は好きだけれど、モノやヒトの何かが失われるようであってはならない。風と雨のライブを耳で想像して、ほんのしばらく、のち、平穏な時間が再開されることを祈る。セミたちの小さな身体に、粒はどれほど痛いのだろう。