[川柳]天の川ひとを許した夜のこと

天の川ひとを許した夜のこと

七夕は雨に濡れやすい気がして、調べてみるとやっぱり特異日だった。雨に邪魔されて川を渡ることのできない二人を気の毒に思ったものだけれど、雨のカーテンに遮られるおかげで、雲の上では誰の視線も気にする必要がないと想像することもまた。裏側も考えられるようになったのは大人になったからか。短冊に現実的なことを願うようになったのは大人に疲れているからか。

ふあうすと2013年10月号「明鏡府」掲載