[短歌]廃業のハガキを送るため息に月よ静かな夜を与えて

廃業のハガキを送るため息に月よ静かな夜を与えて

廃業を伝える葉書の文面を考えて一緒に投函した夜に、僕は千切れそうになった。そして今日もまた「実は…」を告げられて、生きていくことの厳しさを痛感してる。恩を返せるでもなく過ぎた時間に、もっと何かができたのではなかっただろうか。義理や恩義という言葉を辞書で繰りながら、月のいない夜の悪意に心が寒い。