[川柳]声変わりしてから母の肩の位置

声変わりしてから母の肩の位置

今年になってから、母とは駅前で偶然、顔を合わせただけ。鏡に映る自分の白髪を抜いて過ごしては時間の速度を思うのに、義務や責任という言葉を言い訳にして、大切なことを見て見ぬふりをしているような気がする。会うたび、母は小さくなっていないだろうかと、その肩や背中の位置を眺めてしまう。

ふあうすと2009年4月号「明鏡府」掲載