短歌 20131223

黙祷の睫毛を濡らす雨きっと過ちに向く僕らのための

遠い国の遠い歴史のように錯覚してしまう8月6日の朝の儀式。テレビでぼんやりと眺めていたその瞬間、降り出した雨が僕を我に返らせた。積み上げという現世に生きていて、「いま」や「ここ」を構成する礎を忘れては、僕たちの中にある螺旋は無のままに赤い涙を流してしまう。

平和という温かい層のしたにある幾多を詩にするにためにはどうすれば、なんて、おこがましいのは承知しているけれど。

(2013/8/6 詠)