川柳 20131031

長袖を言い訳にして長い夜

暮れるのが早くなって、この澄んだ静かな時間を読み耽るのもいい。袖の汚れるのも気にせず、秋を口に運んでみるのもいい。秋の選択はいくつもあって、どれを選んでも許されたような気持ちになる。暑さを抜けたところに広がるこの空間に、ほんの少しだけ緩んで、走り出す暮れの準備を進めていく。赤と黄色に目を細めながら、もう、街は年賀状の話題になっていたり。

ふあうすと2013年11月号裏表紙