川柳 20130705

もういくつ寝ても逢えない二人乗り

明石公園の砂利道を、父の自転車は上手に走った。僕はいつまで経ってもそこを上手に走れなくて、公園に逢いにいくたび、いまでもその不思議を思ったりする。まだ教えてもらっていないことのたくさんあるまま、二人乗り、大きな背中、父にもう。

ふあうすと2010年5月号「明鏡府」掲載